齋藤修「Eternal world Ⅸ (薄板界)」
100×100mm
木口木版画、雁皮紙
6/25ed. 1985年制作
額付き。
→●1985年カダケス国際ミニプリント賞グランプリ受賞の作品。希少です。
言わずと知れた木口木版画の巨匠。
Osamu Saito :
1946年 島根県須賀三隅町(現 浜田市)生まれ
'77年 木口木版画を独学にて本格的に取り組む
'85年カダケス国際ミニプリント賞グランプリ受賞
'94年 ソウル国際版画ビエンナーレ優秀賞
'02年 文化庁特別派遣芸術家在外研究員としてフランス・パリにて研修
'09年 第72回英国木口木版画協会 在外作家賞受賞
現在 日本版画協会会員
→ 木口木版画とは…
木の年輪が見える部分、すなわち木を水平に輪切りにした面をビュランと言う彫刻刀、日本語で言うところの鑿で彫る木版画の技法です。
1777年にイギリスで生まれ、フランスで発展したといわれています。今の印刷製版技術がない頃は版を木口木版の技法で一つ一つ手で掘って作っていました。印刷で使われなくなりましたが、今度はその技術が美術として持て囃される様になったのです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、明治時代に日本にこの技法がもたらされて
当時は「西洋木版」とも呼ばれていました。
浮世絵木版画(板目)と違い、硬い版面に彫るので、細かい表現が可能です。
●齋藤修 氏は水晶、文楽などのモチーフで制作する事で著名で、近年は次世代育成にも力を入れて精力的に活動をされています。